プロのおすすめ食べもの紀行〜広がる・深まる食の世界〜

 

〜「お野菜を食べなさい」という前に〜

こんにちは。園児の皆さんの給食を担当しています株式会社富喜屋の宮崎裕生です。
今回は、いつもの黌農祐子先生にかわり、ご家庭でも子どもたちに「ちゃんと食べなさい!」とついつい口うるさく言ってしまう『お野菜』についてお伝えしようと思います。
■「お野菜のバランス」とれていますか?

 

スーパーに入るとまず目に飛び込んでくるお野菜。パプリカやトマトの赤や黄色小松菜やホウレン草の緑、大根などの白など・・・本当に色鮮やかで楽しいですよね。一口に野菜といっても様々な種類がありますが、色だけでなく、「食べる部位」で分類すると、いつものお野菜選びがちょっと変わってきます。

まず、お野菜を「食べる部位」で分類すると「葉菜類」「果菜類」「茎菜類」「根菜類」に分類することができます。
「葉菜類」は葉っぱの部分を食べるお野菜。冬が旬の葉菜類といえば、利尿作用のあるカリウムやビタミンCが豊富な白菜、カルシウムを豊富に含む小松菜、カロテンやビタミンB2などのビタミン類だけでなくカルシウムや鉄分などミネラルも豊富な春菊など、いわゆる「野菜」として食卓に登場する機会の多いものです。
そして、「果菜類」は実を食べるお野菜です。抗酸化作用のあるリコピンを含むトマトやカリウムが豊富な茄子、ビタミンCやカロテンの豊富なパプリカ、そして、パプリカの未熟な状態であるピーマン。他にも成長すると豆類の大豆となる枝豆、トウモロコシ、さやえんどう・かぼちゃなど夏から秋に旬を迎えるお野菜が中心です。
そして、「茎菜類」はその字の通り「茎(くき)」を食べるお野菜たち。代表は、玉ねぎやネギ、にんにく、アスパラガスなど。
そして最後は皆さんご存じの「根菜類」。じゃがいも・人参、大根や牛蒡(ゴボウ)など、これから旬を迎えるお野菜が沢山ありますね。

 

こうしてみると、皆さんの食卓ではどの部分のお野菜がよく登場しますか?足りない部分はありませんか?
普段、スーパーでも何気なくカゴに入れるお野菜ですが、「昨日は葉っぱの部分を食べたから、今日は根菜類を」といった風に、「部位」を切り口にお野菜を選ぶと、様々なお野菜をバランス良く食卓に登場させる事ができます。

■子どもたちの「ニガテ」の理由を知りましょう

 

さて、お野菜の分類を知った上で、その時期に旬を迎えるお野菜をバランス良く取り入れてイザ食卓へ!・・・・・といっても、子どもたちはそう簡単には食べてくれないこともありますよね。でも、子どもたちが「キライ」というには、何か理由があるはずです。
トマトの「青臭さ」がイヤ・・・なのか、トマトのグチュっとした「食感」がイヤなのか?ゴボウの「堅さ」が苦手なのか、「香り」が苦手なのか。
もちろん、子どもたちが「僕はあのトマト特有の青臭さが苦手なの」なんて言ってくれるはずもありませんから、ここはママの腕のみせどころ。

たとえば、生のトマトが苦手だったら加熱をしてみる。プチトマトを鶏肉と一緒に天板に乗せ塩とオリーブオイルでオーブン焼きにしてみる。フォークでトマトをつぶしながら鶏肉と一緒に頂くと、あの「青臭さ」が無くなる上に、加熱することで甘みも増してリコピンの吸収率もアップします。一石二鳥、一石三鳥です。
ゴボウの堅さが苦手だったら、加熱した牛蒡を牛乳と一緒にミキサーにかけて牛蒡のポタージュスープにしてしまうのも良いですね。

 

もちろん、加熱しすぎると壊れてしまいやすい栄養素などもありますが、決して生のままで食べなければいけない、そのままの形で食べなければダメなんていうルールはありません。
たとえば加熱や流失で損なわれやすいビタミンCが気になるのなら、食後にイチゴやキウイフルーツなどのデザートで補う事だってできます。是非、カタチにこだわらずに楽しみながら頂きたいものです。

そして、子どもたちが「イヤ」「キライ」というもうひとつの理由に、「実は食べた経験が無い」ということもしばしばです。私たち大人でも、初めての食材には抵抗感があるのと一緒で、子どもたちも「初めて」には警戒します。子ども達に、旬のお野菜の美味しさを教えてあげるためにも、まずはママたちが様々な種類のお野菜を食卓に登場させてみる事、そして、子どもたちの様子を見ながら、色々な調理方法を試してみる事が大切なんですね。

NPO法人みんなの食育 認定
食育スペシャリスト 宮崎 裕生




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